食育

 子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ、生きる力を身に付けていくためには、何よりも「食」が重要である。今、改めて、食育を、生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けるとともに、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てる食育を推進することが求められている。もとより、食育はあらゆる世代の国民に必要なものであるが、子どもたちに対する食育は、心身の成長及び人格の形成に大きな影響を及ぼし、生涯にわたって健全な心と身体を培い豊かな人間性をはぐくんでいく基礎となるものである。 食育基本法前文より

「給食」ではなくて「食事」という理由

「給食」という表記は、「食を給わる」すなわち「食事を恵まれない人に対価を求めずに分け与える」ことを意味した言葉です。
私たちは、けっして食事を「与える」という感覚で食事を提供しません。
私たちは食育の一環として、子どもたちの健全な成長・発達に寄与・貢献するという視点で取り組んでいきたいという気持ちをもっています。
だから「給食」ではなく「食事」ということばをつかいます。

まいにちのしょくじ

「みんないっしょに」

つぐみ幼稚園の食事は基本的に「卵、小麦、乳、えび、かに、そば、ピーナッツ」の七大アレルゲンを使用しません。
基本的にみんな手づくり。ハンバーグなども手づくりすることで つなぎに卵や牛乳を使用せず、アレルゲン不使用の食事を提供することができます。
アレルゲンを使用しない食事なので、アレルギーのあるお友だちも、みんなといっしょに食べることができます。先生が配り間違える心配もなし。みんないっしょに、安心して食べることができます。
※おやつには牛乳を提供します。また、おやつはアレルゲンの含まれるものを提供します。

「まいにち、ごはん」

つぐみ幼稚園の食事は、まいにちごはん。
契約農家から直接仕入れた地元産100%のお米を、食物繊維やミネラルを多く残した五分つきで提供します。
契約農家から直接仕入れるから、間違いなく地元産のコシヒカリ100%。
「まいにちごはん」だから小麦アレルギーのお友だちも毎日一緒に食べられます。

「ぜんぶ、てづくり」

つぐみ幼稚園の食事は、ぜんぶ手づくり。
ハンバーグ、から揚げ、がんもどき、肉団子など、加工されたものを買って調理した方が簡単なものでも、ひき肉や豆腐をつかって手づくりします。手間もひまもかかるけど、何が使われているかわかって安心。そしてなによりおいしい。

「みんなのこと、しってるよ」

つぐみ幼稚園の食事は、先生はもちろん管理栄養士もそれぞれの発達特性、食の好み、食べられる量を知っています。
だから園児一人一人にあわせた盛り付けができます。嫌いなものがあっても大丈夫、食べられない気分のときも大丈夫。
食べられなくても無理やり食べさせることはしません。

「ぜんぶ、まるみえ」

ランチルームと調理室がとなりあわせ。調理室の窓からできたての食事を提供します。
調理室がガラス張りなので、ローカやランチルームから作っている様子がばっちり見えます。「今日のおかずは何かな?」ときどき味見をしにくるお友だちも。

「じぶんで、おかたづけ」

自分で使った食器は自分で片づけに行くスタイルです。「おねがいします」、「今日もおいしかったよ」など、声をかけてくれる子どもたち。「全部食べてくれてありがとう」、「いっぱい食べたね」など会話をしながらお片付け。

ばんちょうさんのおしごと

「毎日の食事のいろわけ」 ランチルームの配膳テーブルの壁がいろわけボードになっています。 ばんちょうさんと呼ばれる年長さんのお当番さんが毎日、その日の献立の使われる食材を3つの色にいろわけ。 きょうの食事はなにかな?みんながのぞきにきます。 「いただきます、ごちそうさまのごあいさつ」 ばんちょうさんは食事の時間になると、コックコートを着てお当番さんのおしごと。 今日の献立を発表し、いただきますのごあいさつ。     

クッキング

ランチルームの配膳テーブル、いつもは食事を配膳するためにつかわれるけど、クッキングの日は調理台に大変身。
引き出しみたいだけど、ものいれじゃないよ。

「カレーづくり」

毎月一回程度、青組さんはカレーづくりをします。
ピーラーを使って皮むき、包丁を使って野菜を切り、火を使って調理をします。
ケガをしないような基本的な使い方はおしえます。それでもケガをすることも、やけどをすることもあるかもしれません。「こうやったらちょっと指を切っちゃった」、「こうやったらちょっとあつかったんだよね」。だから次からはどうしよう?
「本当は自分もやりたかったのに、他のお友だちが全部やっちゃった。」「じぶんが全部やったせいで、他のお友だちができなかったな」だったら次はどうしよう?どうやったらみんなができるかな?
調理技術だけでなく、いろんなことが学べるクッキング。
青組さんが作ったカレーは、その日のお昼ご飯になります。
「虹組さんも食べるから、こんな大きくて大丈夫かな?」回を重ねることに、食べる人のことを考えてつくることができるように。
みんな一緒に食べるカレー、黄組さんや赤組さんから「おいしい!青組さんありがとう」と言われ、みんな得意げです。

「はじめてクッキング教室」

年に一度、食育月間にあわせて、全園児でカレーづくり。
お米をとぐ、野菜の皮をむく、にんじんの型を抜く。小さい学年も、できることをみんな一緒に。

「パンづくり」、「クッキーづくり」

一人一人がおもいおもいのパンをつくります。生地の触感を楽しんで、できあがりをイメージしながら。
クッキーはみんなで型抜き。できあがったクッキーは、「一年間おべんとうありがとう」の気持ちを込めて、おうちの人にプレゼント。

「さつまいも団子づくり」
「切り干し大根づくり」
「ピザづくり」

赤組さんはさつまいも団子づくり、黄組さんは、包丁の練習もかねて切り干し大根づくり。青組さんはピザづくり。どの学年も、自分たちで育てたさつまいも、だいこん、トマトを使ってクッキング。
ピザは、自分たちで生地もトマトソースもつくります。
※実施しない年もあります。

おべんとうの日

毎月一回程度ある、おべんとうの日。 おべんとうを持ってでかけたり、いつもとは違う場所でたべたり。 大好きなおうちのひとが作ってくれるおべんとうはとくべつ。いつもとちがうおひるごはんはかくべつ。    

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